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検査測定について

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こんにちは。

検査についてのマニュアルは各種ありますが、これらの基本として弊社が体験した事例をご紹介します。

まずは検査員の検査に対する意識です。

①良品にしたい。

②不良にしたくない。

この観念には加工者や現場への配慮、納期に対する配慮、損を避けたいという思いから品質の限界品を合格にしてしまう。

1例を挙げると、以前に大手の取引先様が加工外注を招集して月1回の品質会議を開いていました。

その内容は前月納品物の不良率の発表会でした。

主要外注30社程の参加で、ある会社検査体制を完備しているが不良率が下がらないため、検査を外注に任せる事によって

不良率を大幅に改善出来たと発表していました。

外注による検査結果を基に社内検査を改善した事例ですが、これは上記①②にある利害関係の産物であると思わざるを得ないのです。

 

上記事例の5年程前、弊社内で指導目的で、出荷完了の梱包済品を半年間に渡り抜き打ちで再検査した時期がありました。

一定の効果は見られたものの、その代償として社員の離反という結果を招いてしまいました。

取り返しのつかない結果を受け、新鋭測定機器の導入等を行い大きな効果を得る事が出来ましたがそれでも万能ではありません。

結論、何事にも共通している事ではありますが、絶対的に不可欠なことは、測定者の謙虚に取り組む姿勢であるという事に改めて気づかされたという事です。

前述した品質会議の中でも弊社は無検査外注の指定を受けていましたが、これはこれで別の意味でのプレッシャーもありました。

今でもより良い方法を模索中ですが、取り組む姿勢は向上を見せています。

さらなる山大の変化にご期待頂けると幸いです。

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